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  • 執筆者の写真Yuma Dobashi Official

カメ。



僕はまるでカメだ。と思った。


これは慰みだ。

そしてこれは甘えだ。


でも僕はカメになればいいのだ。と閃いた。


しかしこれはプレッシャーだ。

そう。これは気負いだ。


音楽家としての僕は

とても歩みが遅い。

しかし遅くとも長生きな、

カメでありたいと思ったのだ。


人生は長いのか、短いのかよくわからない。

今となってはこう思う。

僕は音楽家として、世の中に出るまでに時間がかかるのだと。


誰に認められようと認められなかろうと

僕の中には音楽家としての僕がいる。

そして彼はまだ未熟だと思う。


誰に認められようと認められなかろうと

彼が音楽家だと名乗るには、まだまだ早いと僕は断言する。


でもその時はきっと来る。

今はあらゆる恥を忍ぼう。

僕はまず今の自分を受け入れるしかないのだ。

ここがスタート地点。


僕はこれまでの自分を悔いない。

今の自分も受け入れよう。

しかしここに留まることを断じて許さない。


僕を日々追い抜いて行く多くのライバル達よ。

あなた達に悔しさを覚えない日はない。


僕は、静かでありながら

しかし確実に高温度の炭火を

淡々と焚べ続けるように、

今はひたすらに、あらゆる音楽にかぶりつき

あらゆる表現、芸術を貪り、その時を待つ。


世の中よ。待たずとも良い。

僕は自分を通して生まれた音楽を

カメの如く、息の長いものとするために

焦燥と興奮とを行き来しながら

明日も前に進んでやろうともがいてやる。


こんなことを書いておきながら、

僕の世界観の中には、

「下積み時代」とか「苦節何年」とかいう言葉はない。

単に違和感の問題である。

肌に合わないというだけの理由である。


静かに、燃えたぎり、もがくのだ。



遅いからといって、その気がないわけではない。きっとそんなカメもいる。

カメ達よ。そうなんだろ。

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