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  • 執筆者の写真Yuma Dobashi Official

五月雨


なんとなく、染み付いていた癖をなおそうと思った五月雨の午後、

夢の中では君が、靴を履いて出かけるところでした。


寂しい夢など見ちゃいない。

悲しい夢なんかじゃありゃしない。

あれはそう。きっと、終わりのないエンドロール…



綺麗な言葉を並べたって所詮はみんな同じ人間だ。

一見美しそうに見える心もどこかくすんでいたりするものです。

それを疑い、葛藤すればこそ、なお綺麗な心だと言われたときに、それはきっとそうなのかもしれない。

でも、実際は違ったりもするぜ。騙されちゃいけない。


"ボクちゃん"みたいに振る舞うやつに

騙されちゃいけないぜ。

そいつはずる賢いやつなんだ。

君が思ってるよりずっと。

そう、今、自分はわかってると思った人ほど、案外見抜けていなかったりするもんだ。


ありがとうを沢山言う人が、時に嘘っぽく見えるように、

いつもニコニコしてる人に、時に嫌気がさすように、

そんな本物の天使みたいな心を持った人が本当にいるのも知っててなお、あえて言うのです。


言葉尻に騙されちゃいけない。

です。や、ます。もある意味飾りだ。

でも、その言葉/音をいかに使いこなすかが勘所だ。


人のイメージの中にとどまるつもりはない。

色んな自分がいるからだ。あなたもそうであれと。

お互いにそうであろうと。

驚くことはない。

お互いに。



雨降る音さえうるさくて

何もかもを投げ出したくなって

どうやら今夜は眠れない

隣が空いていたんじゃ瞑むれない 目よ ダメよ 雨よ…



好きだった雨も、

ここまで悲惨な状況を生み続けるならば

天を恨みたくもなる。

それでもまた愛する。懲りずに愛する。

所詮こちらは人間なのだ。



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