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執筆者の写真Yuma Dobashi Official

外国人だとか日本人だとか。

高校の頃、オーストラリアはメルボルンという都市に3ヶ月ほど語学研修に行かせてもらっていたことがある。



英語教師であった父からは、特別な指導を受けることもなく中学の頃から勝手に英語が好きだった僕は、海外への留学も視野に入れて高校を選んだ。


僕は、3ヶ月間オーストラリアに行く科を選び、高校2年の9月に初めて日本を出た。

なんと贅沢極まりない人生経験をさせてもらったことだろう。

今振り返るとその3ヶ月は、消そうと思っても消すことができない、思い出と言うには密度の濃すぎる過去となった。


そこであった色々はまた別の機会にでも。


今日の記事で書きたいのは僕が国外に馳せる思いと、心境の変化だ。

そもそも外国語/洋画/洋楽、という具合に、高校時代の僕は国外のものを好み、国内のものを少し軽視していたきらいがある。


理由は単純に、洋物は格好良く見え、邦物はダサく思えたからだ。

いつしか自分が日本人であることにすらコンプレックスを覚えた。

洋楽は格好良い、邦楽はどうしてもそれに劣る。

洋画と邦画の規模感は違い、島国日本にはスケールの大きなものは描けないと思った。

その差は何かと考え、今思えば浅はかで浅学ゆえの結論づけに終始していた。


国外に出て痛感したのは、自国への無理解と無関心。

恥ずかしいほどに僕は愚鈍な日本人だった。


それでも高校を卒業したらギターを持って世界を旅して回ろうと決意した。

それは国外ならどこでもよかった。格好良さだけなら欧米かヨーロッパだが、その頃はもはや刺激と経験が欲しかった。


語学研修を終え帰国した頃には英語も生活に差し支えないほどには話せ、聞き取ることができた。進学コースだったために行くつもりのない大学にも受験し結果は残した。

あとは少しの資金繰りをして飛び出すだけだった。


しかし、そんな矢先、3月11日。大地震と大津波により、そんなことしてる場合ではなくなった。なにができるかと考える間もなく、縛るもののなくなった僕に母親が何気なく紹介したボランティア先。ここに僕は以後9ヶ月ほど住み込むこととなる。


もちろん軽々しく言うべきことではないけど、そこでの経験は忘れない。

海外からのボランティアも来たし、刺激になった。いや、そもそも、出会いと別れの毎日は、国外に出る欲求をいとも簡単に鎮めた。


そのボランティア活動にも潮時が来たために実家へ帰った。

そこからはアルバイトをしながら音楽でまず国内を回れるようになろうと考えた。


日本も制覇できず世界は取れない。もっともだと思う。

お金もなかったし、どのみち地道な活動は続くと見込んで

目の前のできることをやっていこうと決めた。



21歳の終わり頃、ある写真家の方と縁があった。黒澤明や小澤征爾、武満徹に池田満寿夫、梅若六郎、寺山修司などといった名だたる芸術家とかなり深い交流のあったこの方もまた、芸術家だった。

正直な書き方をすれば、”振り回されつつ”、かなり密度の濃い時間を過ごした。


((未だに交流はあるが、ある時からさほどでもなくなってしまった。

そういうものかもしれない。どんなことにも潮時はある。すべて、縁とタイミング。

ある程度は自分の意思で、ある領域は運命のつかさどるところなのかもしれない。

(今は、音楽を、深める時期なのだと察している。)))


そして、ここで学んだことが僕の日本に対する、日本人である僕自身に対する思いを、完全にシフトした。この方は、さかのぼれば芸事は「能」から、写真家だというのに詩や文学といった言葉、映画、音楽、すべてにおいて一流の知識と独自の見解を有していた。

そしてそれらを僕に注ぎ込んでくれた。(もったいなくも吸収しきれないくらいに。)


日本が、日本人が、僕の思っていたものと違った。

このインテリジェンスを持ってすれば、堂々と世界に肩を並べる、いや、世界を牽引することができるのが日本だ。と思った。


原発をやめるとかやめないとか、そんなことまだ”議論”しているのが残念だ。

億単位もの人間がいれば”知性”ばかりではない。が、可能性はあるな。と思っている。


僕の思想には右も左もないからそういう判断や絡み方はしないでもらいたいけど、

日本人である僕にこれからできること、そしてその僕がこれからも学び続けなければならないことは、たくさんある。


ここでまずはひとつ、今週26日土曜日に、御殿場RINCOLOに来るアメリカからのミュージシャン、Tim Eastonに、僕なりの日本をぶつけたいと思う。初の海外アーティストとの出演だ。三曲は決めてある。



だから、これを読んでくれてるあなたへ。

この日はどうか来ていただきたいです。(急に敬語)

すでに予約いっぱいのTim Easton。すごいな。

いや、確かにすごいのです。実力も、曲も。

でも、僕がどうこの人の前座を務めるのかも見届けていただきたい。

ここで今できることを、今できる日本を、この人にね。

Tim Eastonは間違いなくいいしね。



☆2018年5月26日(土) - Cafe Goatee Presents - 《Tim Easton Japan Tour 2018@御殿場RINCOLO》 開場 18:00 開演 19:30 ※18:30〜19:30の間にウェルカムアクト有 予約 2800円(+1drinkオーダー) 当日 3300円(+1drinkオーダー) 【出演】 ・Tim Easton 【Welcome Act.】 ・悠宇(YUMA) ・舞(MAI) ・晴希(HARUKI) 【DJ】 ・Jeffrey Yamada FB予約 https://www.facebook.com/events/407114939753544/

予約 gotenbarincolo@gmail.com お問合せ 090-9905-3779    



日本だとか海外だとかが今回のテーマではあるけど、そんなの関係ない!という価値観も同時に持ってます。こだわるとこはこだわるのです。


今夜も長いのに読んでくださりありがとうございました!

土曜日ぜひ、宜しくお願いします!!!

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